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馬頭竹芸会の「竹煮会」

2012 年 3 月 5 日 月曜日 ★posted by『くさぼうぼう』★

3月4日(日)に馬頭竹芸会の『竹煮会』がありました。

竹煮会? 芋煮会ではありません。タケノコを茹でる時期でもありません。

昨年11月にみんなで刈り取ってきた真竹(http://info.bato.me/?p=4001)を煮ます。でも食べられません(あたりまえ!)。細工に適した晒竹(白竹)を作るために、竹を苛性ソーダで煮て、あぶらを抜くのです。

馬頭竹芸会の三大行事(竹刈り、竹煮、花の風まつり参加「新緑の中での竹芸展」)のひとつで、欠くことのできない集まりです。すくすくの森の、いつもの例会場所で。

私は昨年に続き、2回目の参加です。寒くもなく、風もなく、絶好の竹煮日和です。男女20数名が集まりました(60台以降の世代ばかりです。80台の方も)。

昨年は出遅れたので、今回は8時前に家を出ましたが、もう何人かの方が作業を始めていました。竈の火も赤々と燃え上がっています。

       

今日は約300本の竹の油抜きをします。私が用意するものは、普通の軍手の他に耐熱の厚地のゴム手袋。なにしろ茹だり上がった竹をつかむのですから。

ドラム缶4本をつないで作った特性湯槽の水ををグラグラ沸騰させ、1回に15本くらいの竹(長さ3m)を、節のまま入れて、浮かないように木などで押さえつけ、

そこに苛性ソーダと、なぜか『ハイター』を入れます。煮ること20分。

    

タイムキーパーの長老さんの笛が鳴ります。それを合図に、竹磨きが始まります。

            

台の上のブルーシートにおがくずと籾殻が敷き詰められていて、釜から出された熱々の竹を8人が2列になって2本を同時に、熱い雑巾と籾殻で浮いた油分をこすり落とします。

湯気がもうもうと立ち上がり、眼鏡は曇るし、鼻水は垂れそうになるし、煮上がった竹は次々くるし…大作業です。熱い雑巾をどんどん配ってくれる役の方もいらっしゃいます。さて、籾殻の油抜きが終わった竹は脇の台に乗せられて、籾殻や汚れをから拭きし、またそれらを担いで、次の作業のところに運びます。まだまだ竹は熱く、湯気を出す竹を肩にのせ、厚手ゴム手袋が役に立ちます。ほっぺたに触るとかなり熱いです。釜茹で-油取り-から拭き-運搬と、これらは全部一連の流れ作業で、男達(実は私も含めてちょっと古くなった男達)が整然と気持ちよくやっていきます。見ていて気持ちいいです。

さて、次は節抜き。段差のあるところに竹を運び、上から直径3cmくらい、長さ1m以上の重い鉄棒を投げ落とし込んで、一気にバリバリッと節を抜きます。竹はまだ熱く、節間には熱い蒸気が押し込められていて、節が抜けると上から蒸気がシューっと抜けます。ときには湯が入っていることもあり、苛性ソーダの湯が降りかかります。竹をおろす人、鉄棒を投げる人、下から竹を上にあげる人、途中で上げるのを引き継ぐ人、落ちた鉄棒を上に上げる人、と、5人がかりです。節が抜けた竹は、男達みなで乾燥場所に運びます。

 

とまあ、これが一連の作業ですが、一日でこれを約20回。私は今年は運搬役はもちろんですが、籾殻磨き、鉄棒を下から上に返す役もやり、前半でもうかなり筋肉が悲鳴を上げています。

ところで…お昼ご飯。会員の方でうどん打ちの名人が、毎回その腕前を見せてくれます。

 

女性達がけんちん汁を作り、打ち立て茹でたてのうどんを入れていただきました。そのお味は…もちろん絶品。疲れた体に染み込みます。

      

さて、食休みもそこそこに(だってかまどの火は燃えさかり、竹をグラグラ煮ている合間の食事ですから)、午後の部の始まり~。

予想通り(?)皆さん疲れが出てきて、動きが鈍ってきました!タイムキーパー長老さんの笛も心なしか元気がなくなりました。

          

それでもなんとか声を掛け合い、冗談をとばしながらがんばりました。いや、きつかった!

3時におやつタイム。

そのあと最後の2釜炊いて、今年の油抜きはおしまい!みなさんごくろうさまでした。

汚れを取り油抜きされた竹は、美しいうす緑色です。皆さん、これを眺めながら「きれいだねー」「ほんとにいい色だねぇ」と感動しました。

      

このまま乾燥するのを秋まで待ちます。

終了4時。8時間の作業でした。「おれらは体が痛くなるのは明後日くらいか?」などと冗談にいながら後かたづけ。

「あとの火は俺がやるから、かえっていいよ」というやさしい会長さんと副会長さんにさよならをいって車に。

       

古くて、かまどで燃されそうになった晒竹を何本かもらって、車のシートに倒れ込みました。いや~疲れた!でも、よくがんばれたな、と思います。なにしろ楽しかった。気持ちのよい人たちとの共同作業ってとてもいいものだなぁ。それに、たまにはこのくらい体を動かすのはとてもいいことだと思いました。

万歩計を見たら、なんと10200歩。狭い範囲をずいぶんと動き回ったわけです。

そして…そのまま近くの町営温泉『ゆりがねの湯』に直行です。露天風呂から那珂川の流れを見ながら、幸せな気分でした。体が溶けてふにゃふにゃでした。

これで馬頭竹芸会の会員が1年間不自由なく使える竹になりました。この竹がすばらしい花籠や笊などの工芸品に成ります。ぜひ、5月の『花の風まつり』で竹芸展にいらしてください!お待ちしています!(下の写真は昨年の展示(まつり支援サイトから))

  

2011年花の風まつり「緑の中の竹芸展」より

馬頭竹芸会の竹切り、無事終了

2011 年 11 月 23 日 水曜日 ★posted by『くさぼうぼう』★

那珂川町の「馬頭竹芸会」に夫婦で参加させて頂いて1年半。毎月2回、馬頭のすくすくの森の建物で竹細工を楽しむ会です。全国竹芸展で賞をいただくような方たちも大勢いらっしゃいます。11月23日は毎年恒例の竹切りの日でした。

 

9時、集合。集まったのは男性20人、女性6人。私たち(64歳)が一番若いのでは?70代80代の方もおおぜいいらっしゃいます。

簡単な打ち合わせの後、武茂川沿いの町内の某家の竹林から真竹をいただきに出かけました。まず切った竹を出しやすくするために余分な竹を切って通路を作ります。

次にベテランの会員が、切り出す良い竹にテープを巻いて印を付けていきます。

天まで伸びた、太さ15~20cm、長さ20m、重さ70~80kg近くもあろうかという真竹の根本を切りますが、混み合っていて倒れません。そこで根本を持って全体を持ち上げ、方向を決めて竹林の中を走ります!

豪快です。長い竹は他の竹のすきまを滑って地面に倒れます。

それを3.5mの長さに切りそろえ、一本ずつ肩にかついで竹林から出し、軽トラに積みます。

 

水分をたっぷり含んだ生の竹は重く、3.5mのものでも太いものは肩にずっしり食い込みます。これを何回も繰り返すのですが、肩はだんだん痛くなるし、足は重くなるし…。でも80代の方だっていっぺんに2本もかついでいるので、力をふりしぼってがんばりました。午前中は軽トラ6台分、300本近く。

はらぺこで帰ったすくすくの森では女性たちが昼食を作ってくれています。

 

うどん、具だくさんのけんちん汁、そして、那珂川で捕ったシャケでちゃんちゃん焼き、さらに那珂川で捕ったアユ(もちろん天然物!)の唐揚げが70匹。会員の方で那珂川で漁をなさる方からの提供です!

自家製のたくあんや、ぎんなんの実の天ぷらも。どれをとってもおいしくて、大満足でした。

さあ、午後の部。あと軽トラ3台分を切るとのこと。ところがみんなお腹がいっぱいで、う~ん、動きたくない!

でも、ちょっとペースは落ちましたが、なんとか目標達成。

すくすくの森に戻り、竹を整理して、お茶を飲み、おやつを食べ…。会長さんの〆の挨拶で、今年も無事に竹切りが終わりました。1年分の竹が捕れました。またみんなで竹工芸の腕の研鑽に励みます。この日の竹は屋外に立てかけて乾燥させ、2月の竹煮(アクだし、晒し竹にする)を待ちます。

 

私は、心配していた腰痛も忘れて、1年で一番筋肉を使いました。汗もかきました。万歩計は1万4千歩。腕の筋肉が痛くなり始めています。でも、持病のことも忘れ、こんなに健康的に動けたなんて、ほんとうに幸せです。4時前、紅葉真っ盛りの那珂川町すくすくの森をあとにしました。そのまま那珂川町の町営ゆりがねの湯に直行したのは言うまでもありません。露天風呂から夕暮れの那珂川を見下ろして、一日の疲れを癒しました。トンビがゆったりと輪を描いていました。

那珂川町、万歳!!